花火にまつわるご先祖の霊とのお話


2017.08.18

コラム幽霊

皆さんはお墓参りは行ってますか?
お盆のこの時期はご先祖の霊が戻って来る時期だと言われています。最近の若者は良い意味で現実的な人が増えてきましたので霊とか非現実的なものは信じない若者が多いことでしょう。
 
私はそういった類のものは興味はありますが、信じる信じないは半々位ですかね。
 
ただ、私の同級生で高崎のお寺の息子さんがいました。その息子さんと呑んだ事があります。
時期も丁度お盆の時期でしたし、呑んでいる相手もお寺の息子さんと言う事もあり、自然とそっち方面の話になりました。
 
私が「霊とか信じる……?」と何気に聞いてたところ、その相手は「いるよ」と軽く応えたんですよ。それも何でこんな当たり前の事聞くの?ってな感じで。
 
いやー尋ねた私もカウンターパンチを喰らったようにその場で呆然としてしまいました。
 
その息子さんの話では、お盆のこの頃になるとお寺の本堂が人の足音や話声でかなり賑やかになるそうなんです。母親に「ご先祖様が戻って来ているだけなので邪魔しないように寝ましょ」と言われて育ってきたそうです。
 
確かに霊の存在があって当たり前で育ってきた人には、私のその陳腐な質問が逆に不思議に思えたに違いないのではないでしょうか。
 
よく考えてみるとご先祖の霊ありきで行われている行事って結構あります。その最たるものはこの時期よく行われる花火大会ですね。
 
花火大会はなぜ夏なのでしょう?
 
それはお盆の時期に関係があります。もともと昔はご先祖様があの世に帰る時に各家庭の門の前で松明を炊いたものです。
 
最近では諸事情で松明を炊くなどと言う風習は見かけなくなりました。でも花火大会は元々この松明が起源なんですよ。
 
ご先祖様の霊がお帰りになる時、帰り路を明るくしてやろう、華やかに送ってやろう、また来年も無事御出でください、など色々な気持ちを込めて。
現生生きている人達が大きな花火を上げるのです。
 
もう一つ、皆さんは茄子と胡瓜に櫛を四本脚を付けて盆飾りを作った事はないですか?
 
この茄子と胡瓜にもご先祖様への現生の人達の気持ちが表れているのです。元々茄子は牛を表現していて、胡瓜は馬を表現しています。
 
それは、ご先祖様に馬に乗って早く帰って来て欲しい、そして帰る時は少しでもゆっくり牛に帰って欲しいと言う気持ちの表れなんですよ。
 
最初にお寺の息子さんが霊が存在するものと教育されてきたと言いましたが、我々にも霊がいる事を前提とする行事はたくさんあるんです。
 
結論、霊が存在するかどうかは解りません。
 
それよりもいると信じて先祖の霊を敬う色々な風習があり、人々がその行事を真摯に行う事の方が大事なんです。
 
色んな行事の起源やルーツを深く考える事でいろんな事が解ってくる…これが大切な事なんです。
 
当たり前に行っている事でも深く突き詰めて行くと意外な事実が見えてくる…これが勉強のルーツではないでしょうか。
 
何でも興味を持った事は、「なぜ、どうして、」を突き詰めて行く事は大事な事です。
 
そして知識って深くなって行くのではないのでしょうか。
 

坂本 享一

坂本 享一

明治大学商学部を卒業し、某証券会社に入社しました。その後、フリーランスを経て家庭教師・塾講師を長年行っています。この度、『勉強が解かる喜び』をモットーにした家庭教師S-PROJECTをスタートさせました。
ビリヤードが好きな陽気なおっちゃんです。