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英語に於いて『聞く』『話す』『読む』『書く』の意味合い

英語に於いて『聞く』『話す』『読む』『書く』の意味合い

英語の勉強は「習うより慣れろ」って本当?

『習うより慣れろ』とは英語の諺(ことわざ)です。てっきり日本語の諺だと思っていた方も多いのではないでしょうか。何を覚えるにも、反復練習を繰り返し、慣れることが大事です。

 

この勉強のやり方はSプロの基本概念であることに間違いありません。ただここで一つ大事な事を警鐘させて頂きます。英語をフィーリングで解った気になっていませんか?

 

Don`t feel,Think.

 

勘を頼りにしたり、当てずっぽうで問題を解くのではなく、思考して問題に取り組みましょう。

私はしっかり体系的な文法を知った上で慣れる事が大事であり、英語の成績を上げる近道だと考えます。

 

逆に言うとこの基本的な文法を等閑(なおざり)にしているお子様が意外に多く、勉強の迷子になりやすいんです。ある程度のレベルにまで行くことが出来ても基礎ができていないので、点数や偏差値の成長が止まってしまいます。

 

単語や熟語を覚えながら「なぜそうなるのか」を考え、仕組みを根本から理解していくやり方がお勧めです。

 

Practice makes perfect.の文法を解いてみよう

ではここで、冒頭に出てきた『習うより慣れろ』の英文を分解してみましょう。英語では「Practice makes perfect.」となります。ではでは、早速行ってみます。

 

まず、それぞれの単語の分解から。

practice(名詞)=「練習」
make(動詞)=(他動詞) 「~を作る」「~を創造する」、「~を整える」などなど。
(自動詞) 「~にする」「~になる」「~向かう」
perfect(形容詞)=「完全な」「熟達した」「申し分のない」
ちなみにperfectは形容詞なのでご注意を。名詞はperfectionです。

 

単語の意味が解っただけでも、なんとなく英文の意味は掴めますね。
しかしここが実は落とし穴。英語を感覚で解いている人が陥りやすい罠が潜んでるんです。

 

「練習は完璧を作る」

こう訳しましたか?

 

しかしこれでは「Practice makes perfection.(S+V+O)」とならなければダメなはず。perfectは形容詞ですので名詞としては扱えません。

では、文自体が間違っている?いやいや、そんなことはありません。もう一度英文を見てみましょう。

 

「Practice makes perfect.」

 

動詞である「make」は目的語を取りますが、上の文は目的語がありませんし、perfectは形容詞なので目的語としての役割を果たしません。ではどうするか。もうお気づきかもしれませんが、目的語が省略されているパターンですね。

 

「Practice makes (you) perfect.」辺りが妥当なところでしょうか。

 

動詞や形容詞を意識して訳してみると「練習は貴方を完璧にする」と訳すことができます(ここでのmakeは自動詞として)。つまり、習うよりも慣れなさいという意味に捉えられますね。
 
S+V+O+Cの文型になります。
 

問題を感覚で解くのを最小限に抑えるのが高得点の秘訣


感覚だけで解いていても英文を訳すことはできます。意訳ならばそんなに難しいことはありません。ただ、これが文法や並べ替えの問題ですと話は別です。正しく文法を理解しているのと理解していないのでは、テストの点数に雲泥の差がついてしまいます。

 

長文読解が得意でも、文法問題が苦手なお子様が増えているのは基本的な勉強を等閑にしているからだと思われます。

 

まず教科書などにある英文を音読してみましょう。
そして書きましょう。
そしてその文の仕組みを考えましょう。
最後リスニングにとりかかりましょう。

 

これらを意識して勉強するだけでもだいぶ変わっていきます。

 

英語・数学・算数に特化した家庭教師S-PROJECTではこれらを重点的に強化していきますので、学力テストや試験で確実に結果を出すことが可能です。

 

ではまた。

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坂本 享一

某証券会社に入社した後、フリーランスを経て家庭教師・塾講師を長年行っています。この度、『勉強が解かる喜び』をモットーにした家庭教師S-PROJECTをスタートさせました。
ビリヤードが好きな陽気なおっちゃんです。

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