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昭和の巨匠…山田太一『ふぞろいの林檎たち』を観ていた自分から『ふぞろいの君達』へ贈る言葉  

昭和の巨匠…山田太一『ふぞろいの林檎たち』を観ていた自分から『ふぞろいの君達』へ贈る言葉  

自分の好きな脚本家に山田太一先生がいます
この山田太一先生が脚本したドラマは何か深いんですよ
 
代表作としては『岸辺のアルバム』 『男たちの旅路』 『ふぞろいの林檎たち』などたくさんの作品があります
 
その中でも自分が学生の頃見ていたドラマ……『ふぞろいの林檎たち』についてチョッと書いてみたいと思います
 
『ふぞろいの林檎たち』は全4シリーズありますが、やはり初めの『ふぞろいの林檎たち』が一番印象的でしたね
何かすべて等身大で良かったんですよ
そして、考えさせられるところも多かったんです
 

とある架空の四流大学を舞台に、学歴が恋愛や進路に暗い影を落としながらも、それを懸命に乗り越えようとする若者の姿を描いた作品
放映当時に問題となっていた学歴差別を背景にして作られた
パートII以降は、個々の登場人物の成長に重点が置かれている
 
 

まず、主題歌が良かったです
 
サザンオールスターズの「いとしのエリー」でしたが、、挿入歌にも「栞のテーマ」、「Bye Bye My Love (U are the one)」、「Ya Ya (あの時代を忘れない)」など、サザンオールスターズの曲の数々が採用されていました
 

サザンオールスターズは今や君達も知っている位のBig Nameですが、この「いとしのエリー」はデビュー3枚目のシングルでした
 
当初3曲目のシングルは「思い過ごしも恋のうち」の予定だったそうですが、メンバーの「今自分たちのやりたい音楽をやろう!」という意思からこの曲をリリースしたらしいです
 
当時バラードは火が付くのは遅く、ヒットするまで時間が掛かると言う定説があったみたいです
普通に考えたら「思い過ごしも恋のうち」が順当に行けば3枚目のシングルでしたね
 
しかし、そしてもうひとつ、3曲目スローバラードをヒットさせるとそのアーティストは息が長く続くと言う定説もあったそうなんです
 
サザンオールスターズは大きな勝負にでたのでしょう

 
 

そして『ふぞろいの林檎たち』の主題歌になった「いとしのエリー」はまさにこのドラマの手探りな主人公達とフィットしてサザンオールスターズも不動の地位を得るきっかけになったのです
 
 

『学校どこですか』

 
そしてドラマ…『ふぞろいの林檎たち』の第1話のタイトルはとてもシュールな「学校どこですか」でした
 
その当時、時代は受験戦争、学歴社会、など今ではコンプライアンスに引っかかりそうな言葉が横行していた時代でした
 
その時代の中、「学校どこですか」は普通の挨拶みたいな言葉にも聞こえ…でもすごくシンプルな差別用語にも聞こえたのです
 
 
そしてこのドラマの中では4流と言われる大学に通う3人の主人公が「恋愛」、「友情」、「就活」、など、色々な壁にぶつりながら、段々と物事の本質に辿り着いて行くんですよ
 
世間は学歴をその人を判断する一つのファクターである事は間違いありません
 

でも、最終学歴があなたのゴールですか?
 
あなたが何をやりたいか、そしてそのやりたい事に向かってちゃんと努力していますか?
 
そして、究極は他人の評価を気にしていませんか?
 
自分の目標がはっきりしてさえいれば他の人と比べる必要もなく、他人の評価も関係ないのです

 
これってサザンオールスターズが「いとしのエリー」を3曲目のシングルとして決断した事ともリンクしていませんか?
 
これこそがSprojectが今の学生に最も教えて行きたい事なんです
 
自分の本当にやりたい事は何ですか?
君達のゴールはどこですか?
そこに辿り着く道は一つですか?
時間は関係ありますか?
他人の目って関係ありますか?

 
 
 

信念さえ持っていれば、結果、評価は自然と後から着いてきます

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坂本 享一

某証券会社に入社した後、フリーランスを経て家庭教師・塾講師を長年行っています。この度、『勉強が解かる喜び』をモットーにした家庭教師S-PROJECTをスタートさせました。
ビリヤードが好きな陽気なおっちゃんです。

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