生徒さんの相談のなかに「国語を教えてほしい」「現代文の成績が上がらない。というか勉強の仕方がわからない」といった声がよくあります。
国語の成績で悩んでいる人の多くは『国語のテストで良い時と凄く悪い時があって、点数が安定しない』ってところだと思います。
では今回は現代文の点数の獲り方と勉強の方法について紹介していきたいと思います。
昔から知られているテクニックなので、初めての方は参考にしてみてください。
まず言いたいのが現代文はコツさえ掴んでしまえば成績が安定しやすい科目だということです。テストの成績が安定しない多く人は『解き方のコツ』を理解してないなぁという印象。
数学に公式があるように、英語に文型があるように、現代文にも覚えておかなければいけないことがあります。その一つが『問題文のなかに答えがある』ということです。
現代文のテストは筆者の気持ちを理解する必要はありません。問題文中に隠れている答えを事務的に探せばいいだけです。
では実際に問題を解いてみましょう。
では夏目漱石の『吾輩は猫である』を例に簡単な問題を解いてみましょう。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。
問1.下線部のこことはどこですか?最も適切なものを選択しなさい。
こんな問題があったとします。この手の問題はテストによく出ますよね。下線部の意味を選ばせるパターン。あまりにも簡単なので例題にならないかもしれませんが……(;´・ω・)
まずは解き方として手順が2つ。
まずは赤下線部の後ろをダーッと線を引いてみましょう。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕えて煮しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。
こんな感じで引けましたか?実はさっき線を引いた文のなかに答えは隠れているんです!ドヤッ
問1の文を読み返してみましょう。
問1.下線部のこことはどこですか?最も適切なものを選択しなさい。
『どこですか?』と書かれていますね。これすなわち場所を問われているわけです。
では先ほど引いた黒い線の文を見てましょう。場所を示す言葉が書かれていれば、それが答えです。
薄暗いじめじめした所
ここですね!場所を示す言葉はこれだけなので、これが答えです。
いかがでしたか?現代文の解き方はこのような解き方のコツさえ知っていれば誰でも点数を取ることは可能です。今回は初級編でしたのですごく簡単な問題でしたが、難関校の問題でも基本的には『問題文の答えは文中にある』という考えで通用します。たまに意地悪な問題がありますが……(;´・ω・)
国語が苦手~という方は今回の参考にしていただければ幸いです。S-PROJECTは英語・数学・算数に特化した家庭教師です。今回のような誰でも知っていることではなく、誰も知らないような問題の解き方のコツをレクチャーしていますので、ぜひ一度当社をご利用してみてください♪