いきなりですが…
そもそも…皆さんはどのような目的で日々勉強しているのでしょう?
例えば
当然…より良い高校、大学に進学するためですかね
では…なぜより良い高校、大学に進学したいのですか?
将来、安定した生活を送る為?
もしくは…承認欲求を満たすため?
もしくは…ただ単に競争に勝つ為…
自分も長い事色々な生徒を教えてきましたが…
究極この目的の差が勉強に対する態度の差に反映しているような気がしています
で…
それを端的に表現をしているイソップ物語を紹介したいと思います
「ここでいったい何をしているのですか?」
と尋ねた。
「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」
男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。
「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」
旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。
もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。旅人は尋ねた。
「ここでいったい何をしているのですか?」
「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」
旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。
また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。
「ここでいったい何をしているのですか?」
旅人は興味深く尋ねた。
「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。
目的意識がない人に意識を持たせるためにできること
3人のレンガ職人への「何をしているか」の問いかけに対する答えから、次のようなことが分かります。
1番目のレンガ職人:「レンガ積みに決まっているだろ」→特に目的なし
2番目のレンガ職人:「この仕事のおかげで俺は家族を養っていける」→生活費を稼ぐのが目的
3番目のレンガ職人:「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」→後世に残る事業に加わり、世の中に貢献することが目的
どうでしょう?
この話を簡単に君達生徒諸君に落とし込んで考えてみましょう
1番目のレンガ職人…このよな生徒はs-projectにいないと思っていますが…
これはただ単に学校や親が勉強しろと言うからただ単に勉強をしているって感じの生徒です
このような生徒はよもやいないと思いますが…論外なので敢えて触れませんし君達も解りますよね
2番目のレンガ職人…実際この二番目のレンガ職人タイプの生徒が大半だと思います
自分はこのような生徒を否定しません
否定しませんが…肯定もしたくありません
もう一歩先を観てもらいたいし観る資格を持っている生徒だと思うからです
もう一歩先を考えることが出来れば3番目のレンガ職人になって行き事が出来るからです
3番目のレンガ職人…このような生徒は将来何をやりたいか明確な目的をもっているせいとです
言い換えると…
今自分がやっていることに明らかな目的意識がある生徒です
そして壮大な目的意識です
2番目と3番目のレンガ職人には実際それほどの差はないようですが…
何か大きな問題に直面したり…大きな失敗をした時に明らかな差が出てくるんです
それは目的意識の差によるものです
簡単に言うと…壮大な目的達成の為にはちょっとやそっとの問題はたいした問題ではなくなり
ちょっとした失敗で心が折れたりしないのです
むしろその問題や失敗が目的に向かって行くための近道に思えてくるのです
だからそういう生徒は自分達から見ると力強く…安心できる生徒なのです
なので…
君達生徒諸君には3番目のレンガ職人になって欲しいのです