「井の中の蛙大海を知らず」とは?
「井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)」とは、限られた世界や知識にとらわれて、視野が狭いことを指す言葉だ
「井の中の蛙(いのなかのかわず)」や「井蛙(せいあ)」と省略して使うこともある
自分の狭い知識や考えにとらわれて、他の広い世界のあることを知らないで得々としているさまをいう
■井の中の蛙大海を知らずの語源
「井の中の蛙大海を知らず」という言葉の語源は、中国の古典「荘子(そうじ)」のなかの「井蛙不可以語於海者、拘於虚也」という文言だ
簡単にいえば「井戸の中にいるカエルとは海について語り合えないのは、カエルがくぼみにとらわれているからだ」という意味で、まったく知らないことを話されても理解できないことを指す
だが…「井の中の蛙大海を知らず」には、「されど空の青さを知る」あるいは「されど空の深さを知る」という続きがある
狭い世界にいるからこそ、深い知識や知見を得られたことを意味する
「されど空の青さを知る」は、「井の中の蛙大海を知らず」という言葉の後に続く言葉で、狭い世界に閉じ込められていても、その中で得られる深い知識や見識、独自の視点があることを意味する
具体的には、ある分野を深く極めることで得られる専門性や、その分野でしか得られない独特な視点や価値観を指す
「井の中の蛙大海を知らず」は、視野が狭く、世間知らずであることを指すことわざですが、その後に「されど空の青さを知る」が続くことで、狭い世界にいるからこそ、その狭い世界の中で得られる深い知識や見識、そして独自の視点があることを示唆している
この言葉は、単に視野が狭いことを嘆くだけでなく、一つのことを極めることの価値や、それぞれの人が持つ独自の視点や価値観を尊重することの大切さを教えてくれます。
さて…君たちは間違いなく『井の中の蛙』なのです
だからこそ空の青さを知ってください
今自分がやっている勉強はこれから身に着けていくだろう膨大な知識のほんの一部ですが…
急速に知識量を詰め込んでいくのではなく…ゆっくりと自分のペースで掘り下げていき…それから少しずつ知識の幅を広げていってください
そうすれば間違いなく大海が開けてくるでしょう